お別れ会での演奏
先日、60代の女性の故人様のお別れ会で演奏してきました。
歌を歌うのが好きな故人様だったそうで、リクエスト曲は20曲に及び、クラッシックやシャンソンから最新のJ-POPまで、さまざまなジャンルからのリクエストを頂きました。
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前半は、故人を送るためのお別れのセレモニー。
会葬者入場や献花、司会者のナレーションに、おごそかな雰囲気の演奏を添えました。
献奏曲には、頂いたリクエストの中から、ショパンの『別れの曲』を選びました。
ピアノの音色で、原曲の美しいメロディを大切に演奏しました。
献奏の時間は、会葬にいらした方一人ひとりが、心の中で、故人と向き合う大切な時間だと思います。
特に演奏に力を入れる場面です
。
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セレモニーのあとは、ご親族や会葬者の方が式場で会食をされました。
「母はにぎやかな時間を過ごすのが好きだったから…」と、ご子息からも、なごやかな会食にしたい、とのご意向を伺いました。
そこで、故人様との思い出話など、お話がはずむよう、明るめのアレンジで演奏しました。
美空ひばりさんの『悲しい酒』や『みだれ髪』を演奏したときには、年配の会葬者の方が「おっ?」とこちらを振り返り、演奏に耳を傾けてくださいました
。
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セレモニーと会食、それぞれの場面で、心に残る演出ができたように思います
。
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ももこ