師匠はミスターシュークリーム
2018.3/2
こんにちは。仙台でセレモニープレーヤーをしています、いろは姫です。
明日は桃の節句です
ひな祭りで歌う曲といったら、「うれしいひな祭り」ですね。
この曲の作詞者はサトウハチローです
だいぶ前のことになりますが、私の母方祖父とハチローが従兄弟であることを知り、たいへん驚きました
それ以来、ハチローの魅力に取りつかれ研究に没頭してきました。
母にもあきれられるほどでした
昨年は、NHKカルチャー仙台教室で「サトウハチローと仙台」と題して開講するに至りました
ハチローには4歳上の姉がいました。ピアノ、声楽を本格的に学んでいました。姉は先生気どりで、ハチローにピアノを教えました。
ピアノの上には、小さい青い皿が一つ。その上にはシュークリームがのっていました。
まちがえたり、つかえたりすると、シュークリームの入手の時間がのびるのです
ハチローは著書で「シュークリームはボクにとっては偉大な存在だった。
だからハッキリいうと、ボクに楽譜を教えたその師匠はミスターシュークリームだということになるのかも知れない。」と述べています
のちにハチローは楽譜の読める詩人として大活躍します。
姉は、ハチローが15歳の時、病気で亡くなります
嫁ぎ先も決まっていましたが、19歳でこの世を去りました。
「うれしいひな祭り」の2番の
「お嫁にいらした姉さまに~」は亡くなった姉のことを思って書いたと言われています
母は仙台出身で、声がきれいでやさしい人でした。クリスチャンでした。
「アニーローリー」「ジョスランの子守り歌」「マイボニー」などを子守り歌として歌っていました
このようにして、ハチローの音楽の感性は育っていったのです。
1968年のヒット曲「悲しくてやりきれない」は曲が先にでき、
ハチローが楽譜を見ながら作詞したものです
アニメ映画「この世界の片隅に」では、コトリンゴさんによるカバーがオープニング曲として使用されています
セレモ演奏でフォークソングのリクエストがあった時、私も演奏しています。
おすすめの曲です。
まもなく桜の便りが届く頃となりました
サトウハチロー記念館は、岩手県北上市展勝地にあります
「みちのく三大桜名所」に数えられています。
お花見がてらサトウハチロー記念館を訪れてはいかがでしょうか。
館内には、ハチロー愛用のギター、マンドリン、レコードプレーヤー、
奥さんにプレゼントしたピアノが展示してあり、音楽のある日常生活を送っていたことがうかがわれます
いろは姫